STAFF柿原です
MIZARより発売されているULTIMATE TOP
使ってみたいけど、ロッドビルドは敷居が高い・・・
そう思われているそこのあなたのために(?)、ロッドビルドに必要なもの、手順を簡単に解説します
とはいえ、私も自分 + 知人友人のロッドで20本程しか作ったことはありませんし、やり方は自己流のためプロフェッショナル(自薦他薦不問)の方からみると色々ご指摘あるかもしれませんが、そこはスルーさせていただきますw
解説する前にロッドビルドとは、
ビルド=組み立てる
そう、まずは既製品のパーツを、少しの加工を施して正しく組み付けることができれば良いのです。
プラモデルを作る工作スキルがあれば、誰でも簡単にビルドすることが可能です
それだけでも世界に一つだけの自分専用ロッドが完成します!
それよりも先、既製品では物足りなくなって各パーツを自作したり、もっとカッコよくしたくなって装飾に拘ったりするようになると、高度なスキルやセンスが必要になってきますが、まずはビルドができるようになることを目指してみてください!
↑ MIZAR提携ビルダー BABOCRAFTさんによる 24潮音-SHION-
細かいパーツから自作され、既製品にはない唯一無二のビジュアルと性能を兼ね備えています。
ここでの解説はコレを目指すものではありません(できませんw)
前置きが長くなりましたが、ULTIMATE TOP搭載アジングロッドを作ることを前提としたロッドビルド方法を説明します
<材料>
サイズや種類はお好みで。【】内は例です
・ULTIMATE TOP
【17.Standard】
・ブランクス
【マグナムクラフトAJX5917】
・ガイド
【トップガイド:T-LFTT 3-0.7】
【#1~4:T-KTTG 3】
【#5:T-KTTG 4】
【#6:T-KTTG 6】
【バットガイド:T-ATTG 10】
※#1~#6 = TOPガイドの次が#1です
・リールシート
IPSでもDPSでも自分の好みで
・グリップ、エンドグリップ
コルクでもEVAでも。内径はブランクスに合わせて選ぶと良
・アーバー
リールシートとブランクスの間を埋めるもの。内径外径をそれらに合わせる。
・メタルパーツ(ワインディングチェック等)
主にリールシートやグリップの前後に使用
・スレッド
とりあえず最初はFuji EZスレッドをお勧めします
パーツ選びはロッドビルドで一番楽しい時間。
FujiやMATAGIのカタログがあるとよいと思います。
(釣具屋さんによっては無料でもらえます)
ネットとかでも調べて完成を妄想してワクワクしましょうw
特にリールシート周りはロッドの印象が決まるので悩むところですが、握ったら誰もわかりませんので、最初から拘る必要はないと思いますw
<道具類>
・マスキングテープ
・エポキシ接着剤 (5分硬化)
・細い丸やすり&0.9mmドリル刃
・筆、ミキシングカップ(器)
・ボビン
・糸ぬき(釣り糸と爪楊枝で自作)
・ハサミ、デザインナイフ
・精密秤
・ノギス
・ニッパ
・ホビー用のこぎり(細目金のこ)
・フィニッシングモーター(Fuji)
・エポキシ樹脂(スレッドコーティング用)※画像はMATAGI
フィニッシングモーターとスレッドコーティング用のエポキシ以外はダイソーやホームセンターで揃います
自分は筆はダイソーのアイシャドー用を愛用しています
<手順>
※スレッドの巻き方などの詳細はFujiカタログやネットで調べてください
①ブランクスを作りたい長さで切断する
エンド側を切断してください。
全長5.3フィート(約161cm)のロッドで、ティップを18cmにするとしたら、ブランクスの長さは143cm。ですね。
切断はホビー用のこぎり(細目の金のこ)で行いますが、切断個所にあらかじめマスキングテープを巻いておくとササクレ防止になります
②ティップを好みの長さに切断する
こちらは先端側をニッパなどで切断してください。
③ブランクスのティップ差込口を整える
製品によっては差込口が埋まっている場合があります。0.9mmのドリル刃と細い丸やすりで貫通させ、ティップが真っすぐ刺さるよう整えてください
この際、力を入れ過ぎず、ブランクス先端にはマスキングテープを巻いて、ブランクスの割れを防止してください
ブランクスとティップ差込部に隙間があるとティップ折れの原因にもなりますので、出来る限り密着するように心がけます
④ブランクスにティップ(ULTIMATE TOP)を接着する
ULTIMATE TOPの差込部はテーパ状に成型されているので、そこにエポキシ接着剤(5分硬化)を塗ってブランクスに挿入し、ブランクスとティップが真っすぐになる位置で固定してください。
ゼリー状の瞬間接着剤でもよいですが一発勝負になります。
⑤リールシートを取り付ける
取り付ける位置を決めて、
1)アーバーをブランクスに接着する
2)アーバー上にリールシートを接着する
接着はエポキシ接着剤(5分硬化)を使用します
リールシートの向きはブランクスのスパインを考慮して決めてください。
(詳しくはFujiカタログ等で)
1)、2)共に隙間が広いようならマスキングテープを巻いて調整するとよいです。
⑥エンドグリップをブランクスに取り付ける
こちらもエポキシ接着剤で。
(必要に応じてマスキングテープを巻いて隙間を調整してください)
尚、⑤、⑥の間にメタルパーツを使用するときは順番に注意してください
メタルパーツも同じ接着剤でOK.
個人的見解ですが、自分専用ロッドにするには、リールシート位置とエンドグリップ位置を「自分に合わせる」のがよいと思います
私の場合はリールを装着して、リールフットを中指と薬指で挟んで持った時に、エンドが手首の位置になるような長さにしています(アジングロッドの場合)
⑦ガイドをつける(ガイドラッピング)
慣れるまでは最大の難関です。
リールシートへのメタルパーツなどのつけ忘れがないことを確認し、バットガイドから上へ。の順にボビンにセットしたスレッドを巻いて取り付けます。
巻き方はFujiカタログ等で。
一番最初に取り付けるバットガイドの位置は、リールシートにリールを取り付け、リールフット中心から50cm前後を目安にするとよいと思います。
(ガイドサイズやブランクス長によっても異なります)
それ以降のガイド位置は・・・既製品の同じ長さのロッドを参考にしてみるとよいです。
ブランクスとティップの継ぎ目に#3ガイドを取り付けることで、継ぎ目に曲げ負荷を掛けないようにします。(補強にもなります)
※画像では既にトップガイドがついていますが⑧へ↓
⑧トップガイドをつける
向きに注意しながらエポキシ接着剤、またはゼリー状の瞬間接着剤で取り付ける
⑨コーティングを行う
フィニッシングモーターにセットし、ガイドを取り付けたスレッド部分やリールシート周辺のメタルパーツ部分をエポキシ樹脂でコーティングしていきます
エポキシ樹脂の配合は硬化剤を入れすぎないこと。がポイントです。
MATAGIのものは主剤1.4:硬化剤1.0(重量比)を推奨されています
気温が低いと硬化不良になるので、冬場は暖房機器を上手に使用しましょう
(火事注意!)
以上の9Stepで完成!(繰り返しになりますが私なりの手順です)
まずは1本、工作感覚でチャレンジしてみるとよいと思います
簡単に書きすぎて不親切な内容になっているかもしれませんが、YouTubeなどで検索したり、経験者にアドバイスもらいながらやると、
「わりと簡単ぢゃん!」
となると思います。
見た目はさておいて、自分が作った世界で一本しかない自分専用ロッドで、釣りをもっともっと楽しんでみてはいかがでしょうか?
Make Fishing More Fun!