STAFF柿原です
前回のロッドビルドのブログ記事、いかがでしたでしょうか?
初心者の私の手順でもあり、説明が少々わかりにくい部分があるかと思いますが、
「ロッドビルドやってみよう!」
と、一人でも思っていただけたら幸いです(笑)
今回は(シリーズ化しているわけではありませんが)、慣れないうちはロッドビルドの中でも最難関、
「ULTIMATE TOPへのガイド装着方法」
を紹介したいと思います
前回に引き続き、
STAFF柿原の、わずか20本程度の制作経験に基づいた方法であり、MIZAR公式手順でもありませんし、もっと専門的な手順があるかもしれませんので、プロフェッショナルな方からのクレームやツッコミはスルーさせていただきます(笑)
アジングロッドを前提に、なぜULTIMATE TOPへのガイド装着が難しいのか。
私なりの見解になりますが、
1.ガイドが小さい
FujiのT-KTTG 3.0になると、サイズはとても小さいです。
不器用だと指でつまむのも大変です。
2.ULTIMATE TOPが細い
17 Deepの先端径は0.56mmです。
そこに1.のガイドを取り付けなくてはいけないので苦労します。
3.金属+金属
金属に金属を取り付けるので、「すべり」が生じやすいです。
取り付けるときにクルクル回ってしまい、イライラが増幅されます(笑)
これらを解消するためには、
「仮止め」
をすることで、とても楽に作業がでるようになります
仮止め方法として一般的に「ホットグルー」がありますが、私的には対象が小さく・細いため、少し取扱いが難しく感じています。
そこで、次の2つの仮止め方法を解説します
<必要な道具>
・スレッド(下記2.であればEZスレッドを推奨)
・ゴム管(下記1.で使用)
・ボビン
・デザインナイフ
ダイソー製でOK。使う前に新品の刃に交換を推奨。(専用替刃もダイソー製)
・ライター
・抜き糸
爪楊枝と釣り糸(フロロ2号とか)で自作
・老眼鏡(必要に応じて(笑))
道具ではありませんが、もし、作業する場所の床が絨毯だったら、ホームセンターで切り売りしている作業マットをひくことを強くおすすめします。
作業中に誤って絨毯にガイドを落とすと、それを探すだけで疲れます(経験談)
<方法>
1.ウキゴムによる仮止め
ルアーマンにはあまり馴染みがないと思いますが、ウキを固定するためのゴム管を使用します。
私的には、スプリットリグのシンカーを固定するシリコン製のストッパーをお勧めします。
シリコン製のメリットとして、対象物への密着性がよく、最後に切り離す時も軟らかくてやりやすいです。
手順:
①ウキゴムを薄くスライスする
②ティップ先端から通してガイドを固定する
③スレッドを巻き、ゴム部分に近づいたところで、デザインナイフでゴムをカットして取り外し最後までスレッドを巻く。
※すみません。画像ありません。。
これだけで作業性はかなり向上します
ティップ部分だけでなく、各ガイドでも同様に仮止め可能です。
ただし、ゴム管を通す必要があるので、途中のガイドの修理には使えない方法になります。
2.EZスレッドを用いた仮止め~そのまま取り付け
私が用いている方法です
EZスレッドとは、「誰でも簡単に」とFujiから発売されているスレッドです。
通常のスレッドがPEラインなどと同じ「より糸」であるのに対し、EZスレッドは細い繊維が集まったスレッドであるため、「潰れて薄く帯状になる」「滑りにくい」といった特徴があります。
<手順>
①ボビン先端から引き出したスレッドで、ULTIMATE TOPの任意の場所にガイドを巻き結びで結んで固定する(ここで仮止め完了)
わかり難いですが画像の左側が端糸、右側がボビンになります
②上から下へスレッドを巻く
EZスレッドですが、密にきれいに巻くようにしています。
(端糸は途中でカットしています)
③ガイドフットを2巻きくらい通り過ぎたら、今度は上へ
④ガイドのところまで戻ってきたら、抜き糸を置いて「ガイドの前方」に3巻き程度巻く
⑤抜き糸を使って糸を抜き、糸にテンションをかけた状態で、デザインナイフを軽く当てて余分な糸を切る(このために新品の刃を推奨してます)
⑥ライターでサッと(ほんとサッと)あぶって、繊維の毛羽立ちをとる
手順多いですが、慣れたら1か所あたり1分程度で完成します
どちらの方法でも、この時点でガイドが簡単に動かないことを確認しておきましょう。少し力を入れて微修正できるくらいならOKです。
いかがでしょうか?
もちろん、ある程度の練習は必要ですが、決して特殊な能力と器用さが必要なわけではありません。
MIZARでは、これから10年、20年先でも釣りを楽しもうと思っている方へのロッドビルドをお勧めしております!
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