現代人は文章は嫌いか?
ブログ全盛期だった15年前~数年間は・・・
アメブロ『アジングの向こう側』から題名を変えながら『REALアジング~真実へ~』というブログを書いていた。
あの頃は文章での情報発信がメインだったが、現在は動画と画像がメインになり時代と共に情報を受け取る側も変化してきたのだろう。文章を読まない日本人が増えたと感じる。
さて、これからこのオンラインショップ内のブログコンテンツで皆さんに伝えたい事をどんどんアップしていきたいと思うので文章嫌いな方もしっかりと読破していただけると幸いである。
第1話
『ルアーフィッシングというもの』
皆さんは、自分の釣りにおいて最も楽しさを感じる要素って何なのか、考えた事がありますか?
◎大きい魚を釣りたい ◎たくさん魚を釣りたい ◎美味しい魚を釣りたい ◎綺麗な魚を釣りたい。
その他、釣り場の景色や、道具の拘り等。人それぞれに価値観は様々あると思う。
何故?我々は釣りをするのか、釣りの楽しさって一体何なのか?
コラムを始めるにあたり、先ずはMIZARとしてもっとも重要視している、ルアーフィッシングの考え方ついて示しておきたいと思う。
釣りの楽しさとは何か?
個人の嗜好や、フェチズムなどを除いて、論理的には、大きく2つに分別できる。
1つは、人間が持っている、狩猟本能を満たす「量的な楽しさ」。
これは、『大きい魚を釣りたい』や『数多く釣りたい』などという人間が生存していく上で、当たり前に持っている、狩猟本能の部分に起因するものである。
初心者のうちは「より多く、より大きく、より強く」といった、目に見える量を重視するであろう。自分も当然、通ってきた道である。
もう1つは、前者の対極に位置する、『質的な楽しさ』
このルアー、この竿で釣りたい。といった、道具の拘り。
そして、より複雑で難しい釣法や、シチュエーションを求めることもある。
「どうやって、その魚にたどり着いたか」という釣果までの過程や内容への拘り、所謂『釣りの質』に重点を置いた楽しみ方である。
釣れた魚が、一般的に価値が無いとしても、拘り抜いて釣れた一匹であったり、
もっと言うなら、人生で初めて釣った魚は、その人にとって、とても価値の高い、忘れられないような魚になるであろう。
「量的な楽しさ」と「質的な楽しさ」
この二つの楽しさが、各個人、それぞれの割合で共存しているのが、所謂「釣りの楽しさ」だと考えている。
ルアーフィッシングにおいては少し様子が違ってくる。
その原因は、多くの魚種において、量的な部分ではルアーはエサに比べて劣っている状況が多いからである。
端的にいうと、ルアーより餌の方が釣れるという事。
沢山の魚を釣ること、量的な楽しさを追求すればする程、あえてルアーで釣る必要は無い。
それでもエサではなく、ルアーで釣りたい。
量的な楽しさではなく、質的な楽しさを求める部分に、ルアーフィッシングの本質が現れている。
量的な楽しさは、釣果という釣りの結果に重点を置く考え方。
質的な楽しさは、手法や釣れ方に重点を置く考え方。
量的には非効率であるにも関わらず、せっかくルアーフィッシングをやっているのだから、質的な楽しさ、釣りの過程に重きをおいて考えてみては?
というのが、MIZARとして伝えたいメッセージです。
勿論、これらの話はルアーとエサの優劣の話しではない。エサ釣りにも、質的な楽しさの部分は多分に含まれます。
MIZARはこのルアーフィッシングにおける「質的な楽しさ」を大切にし、積極的に発信しているメーカーです。
何故これほどまでに、「質的な楽しさ」を重視するのか。
それは「量的な楽しさ」の部分は、往々にして「飽きる」からである。
何故なら、量的なものには物理的な限界が必ずあるから。自分のホームフィールドで、どれくらい大きい魚がどれくらいの数釣れるのかは、数シーズン経験していれば、大抵は把握できるようになる。
このおおよその量的な楽しさの限界を、把握できた時に飽きる・・・
全く釣れない初心者から始めて、一定の経験を積み、中級者程度になった辺りで、顔を覗かせてくる「飽き」。
この「飽き」でその釣りから離れていく人が数多く存在し、アジングから離れていくアングラーも沢山見てきた。
MIZARはそのような人たちに、より深く、より面白いルアーフィッシングを。ひいては、アジング特有のの面白さがある事を知ってもらいたい。
そしてより釣りを楽しんでもらいたい。
さて、前段の話を踏まえて、ここからは少し具体的な内容に切り込んでみる。
皆さんは現在の釣りの常識、例えばこのルアーが釣れる、この竿が釣れる、このカラーが釣れる。のような事柄について、どのような考えをお持ちでしょうか?
正しいか?間違いか?人それぞれに考え方はあるかと思いますが、
これらを論じる前に。まず始めに、MIZARから皆さんにお伝えしたい、大前提があります。
それは、
「捕食体勢にある魚が、捕食可能な範囲に、その魚に適したサイズ、質感、動きのルアーをアプローチすれば魚は釣れる。」という事実。
逆に、どれだけルアーのカラーや形状、動きを工夫しても、魚の目の前にアプローチできなければ絶対に釣れないという事。
魚からすると、ルアーが存在しないのと全く同じである。
つまり、ルアーフィッシングにおいて、最も優先度が高いのは、
魚の捕食範囲にルアーを届ける事。
即ち、「アプローチ」が最重要であるという事が言える。
これは何回言っても良いくらいの大前提で、これを蔑ろにしてカラーや動きを論じてもナンセンスである。
これから数回に渡って、この「アプローチ」を重視したアジング理論、
MIZAR理論について解説していきます。
「質的な楽しさ」と「アプローチの重要性」を理解してもらった上で、お楽しみ頂けると幸いです。
MIZAR 代表 中村